「イワテってホントはどうなの!?」
U・Iターンを考えている人にとって、一番参考になるのが体験談。
そこで、一足先に岩手で暮らす先輩たちにアンケート調査を実施しました。
仕事のこと、所得のこと、暮らしのことなど、先輩たちにホンネを直撃!
首都圏と比べると、企業規模も働く条件も大きく変わるのは当然のこと。その中でも先輩たちが重視したのは、仕事内容と立地条件。このあたりは想定内ですが、あなどれないのが3位に挙げられる採用時の企業の対応。採用担当者の親身な対応や受け入れ体制などが、決断の後押しになっているようです。
新卒者の2位は、岩手県内のイベントや就職面接会。転職者の1位は、岩手県内のハローワーク。つまり、県内での情報収集や地元企業との接触を積極的に行っている人が圧倒的に多い。遠方にいたとしても、まずは岩手に出向いて地元の事情をつかむことが大切。岩手のことは、岩手の人に聞くのが一番なのだ。
所得が下がっても、「人柄がいいから働きやすい」というのが多くの人に共通した意見。いい人間関係がつくれればストレスも減り、精神的に充実できるのが岩手のいいところ。ほかにも通勤の快適性や豊かな自然を挙げる人が多く、“心地よい環境の中で仕事ができる岩手”といえそうです。
ダントツで挙げられたのが、交通の不便さと冬の寒さ・雪の多さ。他にも最先端に触れられないとか、魅力的な講演会や研修がないとか、不満の声はいろいろ。しかし、である。少々のマイナスは覚悟の上。好きなところをたくさん見つけると、働きやすさもアップするはずだ。
調査結果を見ると、所得は「減った」と答えた人が77.5%。
一方、支出については「減った」と答えた人が47.2%(増えた37.5%、変わらない15.3%)。つまり、減収した分、支出も減ったため、ほどほどにバランスの取れている様子が読み取れます。減収ばかりに目が行きがちですが、生活費全体を比較しながら暮らしの価値を計ってみましょう。
圧倒的に多かったのが「交通の不便さ」。確かに本州一広い岩手は、盛岡から沿岸まで2時間半以上かかるし、バスや電車の本数も多くない…。どこに行くにも何をするにも、クルマがなければ始まりません。雪や寒さ、娯楽の少なさは、もう勘弁してもらうしかない(笑)。
冬を楽しむ、不便を楽しむ、という発想の転換で乗り切りましょう。
都会暮らしとの大きな違いは、どこに住んでも自然が豊かなこと。ゆえに水も食べ物もおいしく、新鮮な食材が手に入ることもうれしいポイントです。他にも「自然の中でのびのび子育てできる」「家族と一緒にいる時間が増えた」「人間らしい生活ができるようになった」と、精神的時間的な“ゆとり”を実感している人も多かったようです。
上位2つは、岩手に住む人にとっては常識中の常識!最初の年はクルマや冬対策に費用がかかるので、覚悟しておいた方がいい。ほかに方言や風習、コミュニケーション能力を挙げる人も。これらは、都会より地域との関わり方が深い、岩手ならではのもの。実際に暮らしてみると、もっとユニークな必需品が見つかるかもしれない。
この質問については、結構いろんな意見がありました。我慢強い人、寒さに強い人、自然が好きな人、おおらかな人、家族を大切にする人、地域に根ざして働きたい人、お金以外の価値観を持っている人、不便な生活を楽しめる人、小さなことに喜びを見出せる人…。とにかく様々な意見が出ましたが、結局のところ“マイナスをポジティブに考えられる人”が向いているのかも。岩手での暮らしは不便があって当然。それをいかに楽しみ、前向きにとらえるかが、U・I ターンのポイントかもしれません。
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