「イワテってこんなところ!」
岩手の生活大解剖。
本州一広く、四国に匹敵する面積を誇る岩手。
盛岡から沿岸部まで車で2時間ぐらいかかってしまうし、電車もバスも本数が少ない…。
しかし、である。岩手には渋滞があまりない(都市部はたまにある)。「満員電車」という言葉もない。住んでいる場所にもよるが、通勤時間も短く、しかも快適!美しい田園風景を眺めながら、スイスイ通勤できるのだ。
暮らしやすさのバロメーターといえば気候だが、岩手の冬はかなりキツい。かといって夏が涼しいわけでもない。県土が広いため内陸と沿岸の気候も結構違う。しかし、それ以上に魅力的なことがあるのが岩手のいいところ。
何より春夏秋冬がはっきりしているため、季節の移ろいが実に美しい。新緑と紅葉はことのほか見事だし、季節ごとの食べ物や行事もいろいろ楽しめる。四季に寄り添う日本人の暮らしの原点、それが岩手なのだ。
「水がおいしくて食べ物がうまい」と、岩手に移住した人は必ずこう言う。確かに県庁所在地のど真ん中においしい湧き水があったり、産直施設は県内250ヶ所以上と至る所にあるおかげで新鮮な野菜が安く手に入る。しかも農家の人から栽培法を聞いたり、食べ方を教えてもらったり、生産者の顔が見えるのも安心だ。かの有名な「まめぶ汁」など、伝統食も大事に受け継いでいる岩手は、豊かな食の王国なのだ。
なにを隠そう岩手は、マイホーム所有率が全国でもトップクラス。土地も安ければ、敷地も広い。だから日差しもたっぷり差し込むし、駐車場の確保に困ることもあまりない。
平成26年の世帯あたりの自動車保持数も全国19位(※2)で、一家でマイカー2台を所有する家も結構多い。狭い部屋、狭い敷地で暮らす都会人にとっては、夢のような岩手。ひろびろ暮らすなら岩手が一番だ!
「豊かな自然の中で子育てしたい」という理由で、岩手に移住する家族は多い。自由に遊べる場所が減っている都会に比べて、岩手は都市部であっても自然がいっぱい。昆虫や動物に触れたり、元気いっぱいに駆け回る場所に事欠かない。
しかも、都道府県別の犯罪発生の状況では平成25年度ベースで全国46位(※)と2番目に低い。地域の絆の中で子どもの見守りも行われていて、安心して子育てできるのだ。
県立病院20施設、県立地域診療センター6施設と、広い県土をカバーするために、岩手は公的医療機関のネットワークが整備されている。他県と同様に医師不足は共通の課題だが、遠隔医療やドクターヘリを導入するなど、医療環境の安心をサポート。福祉面でもICTを活用したお年寄りの見守りや医療&介護の連携など、様々な取り組みが行われている。
商業的娯楽施設は少ないものの、アウトドアレジャーなら岩手におまかせ!
平成25年3月末現在で97カ所(※1)の温泉地数を誇る岩手は、全国ベスト10にランクイン。スキー場も県内19カ所(※2)あり、岩手に来てスキーやスノボを始めた人も結構多い。ほかにも渓流釣り、山菜・きのこ採り、登山・トレッキング、バーベキューに芋煮会など、自然の中で楽しめるレジャーがいっぱい。
自然大好き人間には、もってこいの岩手なのだ。
意外と知られていないが、岩手は文化レベルがなかなか高い。
ゆかりの文人も多く、宮沢賢治、石川啄木、高村光太郎、野村胡堂など、有名作家を輩出。サブカル面でも著名な漫画家がザクザク、知事自ら指揮を取り『コミックいわて』という漫画本を発行しているほどだ。
平泉の世界文化遺産、世界無形文化遺産に登録された早池峰神楽と、世界遺産が二つあるのも岩手の自慢。かつて賢治が愛した岩手は、文化のイーハトーヴなのである
岩手には“結いっこ”という言葉がある。「助け合いの精神」を表す言葉で、それはずっと変わらない岩手の宝。祭りや運動会などの行事があればみんなで協力し、昔ながらの風習や伝統芸能も地域ぐるみで守っていく。隣人の顔も知らずに暮らす都会とは違い、あたたかい絆の中で暮らせる岩手。日本が忘れ去った大事なものが、ここにある。
岩手暮らしの必需品といえば、まず筆頭に挙げられるのがクルマだ。仕事も暮らしも、とにかくクルマさえあれば何とか生きていける。
次はやっぱり、冬対策アイテムだろう。雪かき道具にブーツに暖房器具、雪を計算した早起きや雪道のドライブテクニックも必須だ。つまりクルマと冬を乗りこなせれば、岩手暮らしはノープロブレム!
ただし、運動不足による太り過ぎには、くれぐれもご注意を…。
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